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【現代訳】古道大意

【現代訳】古道大意下巻その四③

「外国から見た我が国の真実」 その遥か西の国より渡り来た書物の中で、「ベンケルイヒンギハンヤツパン」と云ふ書がある。これを私の言葉に直してみると「日本の志」と云ふことになります。これはエンゲルベルベルトケンペルと云ふ者が書いた書物で、この人…

【現代訳】古道大意下巻その四②

「大地球の天文地理」 そもそも天は動かず、地球が動き太陽を巡ると云ふことは、外国の説を借りる必要もなく、元から我が国の古伝でも明らかなことですが、天文地理のことに就いては西洋人が考へた説が一番詳しく、誰が聞いても分かりやすいものですから、今…

【現代訳】古道大意下巻その四①

このとほり神の子孫、神の御本国ですから、日本は万とある外国とは天地の隔たりがあつて、何もかも不足なことはなく、満足でうるわしいのです。第一に、命をつなぐ米穀が世界で一番きわだつてすぐれてをり、このきわだつた風土水土の国に生まれて、見事な五穀…

【現代訳】古道大意下巻下巻その三③続き

神代・人の代 神代と申すのは、人の代と分けて申す尊称です。それははなはだ上ッ代の人は、すべてみな神であつたため、その代を指して神代と言つたのです。いつ頃までの人は神で、いつごろからこなたの人は神でないかは、はつきりした差別はないことから、万…

【現代訳】古道大意下巻その三②

下巻その三② 日本が優れているわけ しかしながら、世の学者達が、ひたすら外国の説にのみ惑い溺れて、我が国のこのやうに尊いことを知らず、たまたまこのやうな真実の説を聞いても、信じることもせず、却つて論破しようとさえ致すのは、返す返すも心得違ひ…

【現代訳】古道大意下巻その三②

皇孫ニニギノミコト さて、まづこのやうに、オオナムジノカミは御鎮まりなされましたので、天照大御神、タカミムスビの神の御心として、いよいよ皇孫ニニギノミコトを、この国に御下しなされるに当たつて、天照大御神はお手にいはゆる「三種の神器」、すなは…

【現代訳】古道大意下巻その三①続

オホクニヌシ さて イザナギ・イザナミの二柱の神様が、始め天ッ神の勅命をお受けなされて、オノゴロ島へ下りて、大八島国を次々に御生みあそばしたことを、このやうにかいつまんで百分の一を申したのでは、事実は分からず、わずかばかりの年数のやうにも聞…

【現代訳】古道大意上巻その二③続き 下巻その一①

さて神代の神たちも多くはその代の人で、その代の人は皆神神しくあつたがために 神代と申します。また人でなく物では、雷は常に鳴る神と言いますので、本より神であることには異論がありません。また龍、天狗、狐などの類も特殊で不思議で畏れ多いものである…

【現代訳】古道大意上巻その一⑥

上巻その二②続 『インドの古伝説』よりはるか後の世に、釈迦といふ人が出て、仏道といふことを、己の心をもつて作り始め、神通といつて、その実は幻術なのですが、その幻術をもつて人を惑わし、その「梵天王」「帝釈天」のやうな事ではなく、それを供に連れ…

【現代訳】古道大意上巻その一⑤

上巻その二②続 神代の神神 それはまづ、世界はたいそう広く大きく、国も勿論たくさんあります。その中で我が国ばかりを「神国」であるといふことは、うぬぼれに聞こへますけれども、先に言つたやうに万国の公論で、それに違ひないと言ふ証拠を今ここで詳し…

【現代訳】古道大意上巻その一④

上巻その一③続  「古事記の成り立ち」 真の道といふものは教訓ではその旨味が知れません。従つてその古の真の道を知るべき事実を記してあるその書物は何かといへば『古事記』が第一です。その『フルコトブミ』といふのは世間の人が『古事記』と覚えてゐる…

【現代訳】古道大意上巻その一③

さてここに一つの話があります。それは今の世に戯作者といふのがあつて、あちこちの書物を見かじり、あそこを取つてここへ継ぎ、無いことも有るやうに、面白をかしく書き取つてそれを渡世しておる者ですが、とかく小利口に立ち回つて、面白そうなことは猿のや…

【現代訳】古道大意上巻その一②

「古道学の系統」 まづ第一に申しておかなければならないことは、私の学風を「古学」と言ひ、学ぶ道を「古道」と申すいはれは、古の儒仏の道がまだ日本に渡り来る以前の、純粋な「古のこころ」と「古のことば」をもつて、天地の始めよりの事実を素直に説き考…

【現代訳】古道大意上巻その一①

こゝで講ずるのは、古道の大意です。まづその説くところは「我々の学風を古学と申す理由」「古学の源及びそれを開き、人に教へ世に広めた人々の大略」「その基づくところ」「神代のあらまし」「神の御徳のありがたきいはれ」「我が国が神国なるいはれ」「賤し…