徳川内府従前御委任大政返上将軍職辞退之両条今般断然被 聞食候抑癸丑以来未曽有之国難 ※先帝頻年被害悩 宸襟候御次第衆庶之所知候依之被決 叡慮 王政復古国威挽回ノ御基被為立候間自今摂関幕府等廃絶即今先仮ニ総裁議定参与之三職被置万機可被為 行諸事 神武創業之始ニ原キ縉紳※武弁堂上地下之無別至当之公議ヲ竭シ天下ト休戚ヲ同ク可被遊 叡慮ニ付各勉励※舊来驕惰之汚習ヲ洗ヒ尽忠報国之誠ヲ以テ可致奉
※孝明天皇
※公候事縉紳(しんしん)=公家の事
※武弁堂上地下之無別=公家・武家・党上(とうしょう=貴族・地下(じげ=一般民衆)の区別なく
※舊來驕惰(きうらいきようだ)=旧来よりのおごりなまけた