詔 第一五二四詔 地租減税の詔(明治十年一月四日) by 編集部 • 2020年7月18日 • 第一五二四詔 地租減税の詔(明治十年一月四日) はコメントを受け付けていません 朕(ちん)惟(おも)フニ、維新(ゐしん)日淺(ひあさ)ク、中外(ちゆうがい)多事(たじ)、國(こく)用(よう)實(じつ)ニ貲(はか)ラレス。 而(しか)シテ兆民(てうみん)猶(なほ)疾苦(しつく)ノ中(うち)ニ在(あ)リテ、未(いま)ダ富庶(ふしよ)ノ澤(たく)ヲ被(かうむ)ラサルヲ愍(あはれ)ミ、曩(さき)ニ舊(きう)税法(ぜいはう)ラ改正(かいせい)シテ、地價(ちか)百分(ひやくぶん)ノ三(さん)トナシ、偏重(へんちよう)無(な)カシメントス。今(いま)又(また)稼(か)檣(しよく)(註一)ノ艱難(かんなん)ヲ察(さつ)シ、深(ふか)ク休養(きゆやう)ノ道(みち)ヲ念(おも)ヒ、更(さら)ニ税額(ぜいがく)ヲ減(げん)シテ、地價(ちあか)百分(ひやくぶん)ノ二(に)分(ぶ)五釐(ごりん)ト爲(な)サン。有司(いうし)(註二)宜(よろ)ク痛(いた)ク歲(さい)出(しゆつ)費用(ひよう)ヲ節減(せつげん)シテ、以(もつ)テ朕(ちん)カ意(い)ヲ賛(たす)クへシ。 (「三條賞美公年譜」、「法規分類大全」) 註一 稼檣(かしよく)(所謂一家の稼ぎ頭) 註二 有司(いうし)(今で言ふ官僚) 承詔必謹 関連記事 第一三九五詔 海陸軍律頒布の勅語(明治四年八月二十八日) 第一三九五詔 海陸軍律頒布の勅語 朕惟フニ、兵民途ヲ分チ(註一)、寬猛治ヲ異ニス…Read more →... 第一四一〇詔 大嘗祭の豐明節會に下されし宣命(明治四年十一月十八日) 大嘗祭の豐明節會に下されし宣命 天皇(スメラミコト)の大命(オホミコト)に坐せ。…Read more →... 第一三四八詔 国是諮詢し給へる詔(明治二年四月二十日) ※王政復古の大号令渙発百五十周年を迎へ明治以降の詔を謹み敬ひてここに記す。 第一…Read more →... 第一三九九詔 皇靈を神鏡と同床に奉齋し給ふの宣命(明治四年九月三十日) 皇靈を神鏡と同床に奉齋し給ふの宣命 天皇(スメラミコト)の大命(オホミコト)に坐…Read more →... 琉球藩王ヲ封スルノ勅語(明治五年九月十四日) 琉球藩王ヲ封スルノ勅語 朕、上天ノ景命ニ膺(あた)リ(註一)、萬世一系ノ帝祚ヲ紹…Read more →...