天皇の大命に坐せ。此の廣前に式部助兼一等掌典正六位丸岡莞爾を使と爲て、告げ給はくと白さく。掛け巻くも畏き畝火の橿原宮に肇國知食しし 天皇(神武天皇)の御代より、天日嗣高御座の業と知食し來る食國天下の政の衰頽たるを古に復し給ひ、明治元年と云ふ年より以降、內外の國の荒振る寇等を刑罰め、不服人を言和給ふ時に、汝命等の赤き直き眞心を以て、家を忘れ身を擲ちて、各も死亡にし其の大き高き勲功に依りてし、大皇國をば安國と知食す事ぞと思 食すが故に、靖國神社と改め稱へ、別格官幣社と定め奉りて、御幣帛奉り齋ひ奉らせ給ひ、今より後彌遠永に怠る事無く祭り給はむとす。故れ是の狀を告げ給はくと白し給ふ天皇の大命を、聞食せと、恐み恐みも白す。(「靖國神社誌」)
承詔必謹