紀元二千六百七十五年を迎へ、本年も新たな気持ちで活動していく所存である。
見出しの通り、本年は大東亜戦争終結後七十年の年である。と云ふことは、北方領土がロシア(旧ソ連)に占領されてからも七十年が経過したと云ふことだ。
何方もご存じである北方領土は、昭和二十年八月八日に、旧ソ連が日ソ不可侵条約を一方的に破毀し翌九日突上陸して来た。同八月十五日に日本は終戦を迎へるが、そのドサクサに紛れ同九月五日までには、南樺太及び全千島列島まで占領を終結した。その後、いろいろな動きはあつたがご存じのとほり、未だ日本に返還はされてゐない。
話は変はるが、昨年末衆議院が解散され、総選挙が実施された。安倍首相は民意を問ふと云ふことである。景気回復、集団的自衛権、憲法改正などが公約として出されてゐたことは誰でも知つてゐる。そして、安倍首相率ゐる自民党は大勝した。しかし、ここで自民党一党で絶対的議席を取れたはけではない。ここには、公明党と聯立と云ふ現実がある。そして公明党は集団的自衛権や憲法改正には反対的考へだ。
民主党が政権を取つた三年の間に日本がどれだけ後退して国民に迷惑をかけ、中共や韓国に舐められたことか。だのに、完全に自民党と合意でない政党と聯立をするなんて、ただの数合はせとしか思へないのは、国民全員が思ふことであらう。確かに、ここ数年日本は景気が悪く失業者も増えてゐる。よつて、景気回復に力を入れると云ふことにはおほいに賛成だ。
しかし、先も述べたやうにただの数合はせの連立政党に、本当の独立国家としての政治が出来るのであらうか?前述した北方領土や竹島、中共漁船にやられ放題の尖閣諸島と、景気対策と同時に外交をもつと進めていかないと禿鷹どもが通り過ぎたあとにはなにも残らない。
現に、尖閣や小笠原諸島のサンゴは、既に刈り取られてしまつてゐる。貴重な日本の資源や自然を自国民ぢやなく他国の人間にかすめ取られて、これが真の独立国家と言へるのであらうか?殆どの国民が歯ぎしりをし怒つてゐることであらう。
また、その現状をみてゐる海上保安庁や自衛隊の方々は本当に悔しい思ひをされてゐることだと痛感する。 私は、別に戦争をふつかけろと言つてゐるわけでは決してない。前号にも述べてゐるが、日本人ならではのグレーゾーンな発言は、こと政治家に関しては言つてはいけない。戦後七十年の間に、このグレーな発言をせず、きちんと対外国に話が出来てゐれば、こんな状況には落ちいつてないだらう。~だらうと云ふ言ひ方はいけないのかもしれないが、さう思へてならない。
昨年、日本に旅行に来る外国人が一千万を超えた。テレビなどで、日本を訪れた外国人は、「日本は綺麗である」、「日本人は優しい」と日本国民として嬉しい発言が多いが、矢張り間違つてゐる行動をしてゐる外国人には、正しいことを教へてやることも大事ではないか。それこそが、真の親切であり国境を越えた優しさではないか。
東京オリンピックがあと五年で実施される。その頃にはもつと大勢の外国人が来ることが予測される。その五年の間に我々国民は、変はらないといけない。 紀元二千六百七十五年、平成二十六年、本年も国家的・国際的にもいろいろな事があるであらう。私は、そんな偉い人間でもないので、国家的国際的になにもできない。
しかし、日本人独特なグレー発言を控へ、敬神尊皇・八紘為宇を心にいれ、新たな活動を目指していきたい。