第一三九六詔 兵部大少輔及び御親兵少佐以上に下されし勅語(明治四年九月三日)

兵部大少輔及び御親兵少佐以上に下されし勅語

汝等積年苦勞シ、以テ今日ニ至ル所謂實カナル者、全ク汝等服役スルニ在リ。朕甚タ之ヲ嘉トス。殊ニ方今外交內務、日新ノ時ニ當リ、邦家ノ盛衰ハ、實ニ兵ノ强弱ニ存ス。汝等深ク朕カ意ヲ體シ、彌以(いよいよもつて)紀律嚴明、 衆心一致シ、勵精盡力セヨ。明治四年九月三日

※兵部大少輔 ひようぶだいしやうゆう 兵部省(つはもののつかさ)の位で兵部卿、兵部大輔、兵部少輔の順。明治五年に廃止され、新たに陸軍省、海軍省が設置された。

※御親兵 天皇及び御所の護衛を目的とする軍隊。翌年の明治五年に近衛兵と改名。(出典:錦正社出版 みことのり その他)

※王政復古の大号令渙発百五十周年を迎へ明治以降の詔を謹み敬ひてここに記す。(出典:錦正社出版 みことのり その他)