本日、宮中に於いて最も大切な祭祀である新嘗祭が斎行されます。今上天皇尊におかれましては御在位最後の新嘗祭に臨まれあそばれます。天皇尊は神嘉殿において新穀を皇祖はじめ神々にお供へになられ、神恩に感謝された後に 天皇尊自らもお召し上がりあそばれます。また全国の神社や各団体でも新嘗祭が斎行され、新穀を得たことを神々に感謝の誠を申し上げます。
明治六年より昭和二十二年まで、新嘗祭の名で祝祭日であつたが、敗戦後に勤労感謝の日と名を改め、国民の意識の中で新嘗祭の意義が徐々に希薄になつてゐることから、「新嘗祭」の呼称に復活し、伝統的文化の意識を取り戻すべきである。