五十七年前の十月十二日、当時の社会党委員長であつた浅沼稲次郎を斃し、日本の赤化を防いだ山口二矢烈士であつたが「後悔はしていないが償いはする」と口にして裁判を待たず、同年十一月二日東京少年鑑別所内で自決した。命日である今日、青山に在る梅窓院にある山口家の奥津城前に同志相集ひ、祭文を読み上げその精神を顕彰すべく祈りを奉げた。
斬奸状
汝、浅沼稲次郎は日本赤化をはかっている。自分は、汝個人に恨みはないが、社会党の指導的立場にいる者としての責任と、訪中に際しての暴言と、国会乱入の直接のせん動者としての責任からして、汝を許しておくことはできない。ここに於て我、汝に対し天誅を下す。 皇紀二千六百二十年十月十二日 山口二矢。
辞世の句
国のため神州男児晴れやかに ほほえみ行かん死出の旅路に
七生報国 天皇陛下万才