同志諸賢皆様に於かれましては、益々御活躍のことゝ拝察し、謹みて御慶申し上げます。
さて本年は、所謂「王政復古の大号令」が渙発遊ばされ、一百五十周年の節目にあたります。
申すまでもなく、鎌倉幕府誕生より約七百年、政治の大権は
天皇より武家に委任されました。しかしながらこの武家政治は、吾が国体とは相容れざる性質を多分に含んでをりました。織豊時代を経て、徳川幕府の時代ともなるや「公家衆法度」「禁中并公家諸法度」を発布し、事実上、為政者側の偏見と専断を許さざるべからざる事態となつてしまひました。「朝廷と雖も政治に容喙するなかれ」とした幕府による禁制は、恨めしきかな、朝廷に対し御忍従に次ぐ御忍従を遊ばせ奉り、元来、「天に二日なし。地に二王なし」である
皇国が、あたかも「天に二日あり、地に二王あり」との如き国家となり、民は「将軍あるを知り、天子あるを知らず」となつてしまつたのであります。
かくして嘉永六年、彼理(ペルリ)が黒船にて来航するや(現在の横須賀市浦賀)、公武の不一致は顕著に現出し、日本はいよ〳〵累卵の危機に曝されたのであります。
かうした日本史上稀なる内憂外患の折、
孝明天皇
明治天皇を中心として、我らが先進である勤皇の志士は一身を擲つて憤然蹶起し、再び大権は
天皇のおん許に復されたのでありました。
世界の歴史家がみな驚嘆するこの一大奇跡「明治御一新」は、慶応三年に渙発されました「王政復古の大号令」を以て端緒が開かれたものであり、我々は一百五十周年の節目に今一度、維新の指導原理である復古を三思し、来年にお迎へします新しき聖代に備へたいと思ふ次第で御座います。
就きましては、此度び、
阿部恭久先生
阿形充規先生
をお招きし、別紙要領にて特別記念講演を開催致したく存じます。
皆様に於かれましては、何卒、お誘ひ併せの上、御参加頂きませば幸ひです。 百拝敬拍手
國防研究會一同
國 防 研 究 會
王政復古一百五十周年特別記念講演
・ 日時・・・平成三十年二月 十八日(日曜日)
十四時〇〇分 開場
十五時〇〇分 開演
・ 会場・・・神奈川近代文学館
・ 住所・・・神奈川県横浜市中区山手町一一〇
港の見える丘公園内(別紙地図御参照)
- 電話・・・〇四五‐六二二‐六六六六
・ 会場整理費・・一名 二千円
第一部・ 講師・・・阿部 恭久先生 (櫻山神社 宮司)
・ 演題・・・慰霊と顕彰から戴く御神徳について
第二部・ 講師・・・阿形 充規先生(社会の不条理を糾す会)
- 演題・・・将来を見据ゑた運動の展開を
王政復古一百五十周年特別記念講演協賛団体(五十音順)
神奈川県維新協議会
関東協議会
国民協議会
青年思想研究会
志の会
大日本愛國團體連合時局對策協議會
大日本憂国協議会
民族革新会議
憂国清心同友会
國 防 研 究 會 事務局
住 所 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町
四二〇八―一〇―一〇四
電 話 〇四五‐四三八‐八九九五
代表世話人 浜本英二