※王政復古の大号令渙発百五十周年を迎へ明治元年の詔を謹み敬ひてここに記す。
明治改元の詔(明治元年九月八日)
太(たい)乙(いつ)を體して位に登り、景命を膺(う)けて以て元を改むるは、洵に聖代の典型にして、萬
世の標準なり。朕、否德と雖(いへど)も、幸に祖宗の靈に賴り、祗みて鴻(こう)緒(しよ)を承け、躬(み)、萬
機の政(まつりごと)をみ親(みづから)らす。乃(すなは)ち元を改めて、海內(かいだい)の億兆と與に、更始一新せむと欲す。其れ
慶應四年を改めて、明治元年となせ。今より以後,舊制(きうせい)を革易し、一世一元、以て永
式と爲せ。主者施行せよ。(原文は漢文なり)