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古学・国学

【現代訳】古道大意上巻その一⑤

上巻その二②続 神代の神神 それはまづ、世界はたいそう広く大きく、国も勿論たくさんあります。その中で我が国ばかりを「神国」であるといふことは、うぬぼれに聞こへますけれども、先に言つたやうに万国の公論で、それに違ひないと言ふ証拠を今ここで詳し…

清原貞雄著「国学発達史」考四

第一章 徳川時代以前に於ける国学 第三節 法制に関する研究 ●日本では 天智天皇の近江令が最初である。それを改正したのは 天武天皇の大宝律令。さらに其れを改正したのが 元正天皇の大宝令である。大宝令は今でも残つてゐる。それらは唐の制度を母法…

【現代訳】古道大意上巻その一④

上巻その一③続  「古事記の成り立ち」 真の道といふものは教訓ではその旨味が知れません。従つてその古の真の道を知るべき事実を記してあるその書物は何かといへば『古事記』が第一です。その『フルコトブミ』といふのは世間の人が『古事記』と覚えてゐる…

清原貞雄著「国学発達史」考 三

第一章 徳川時代以前に於ける国学 第二節 和歌及び国文学の研究  ●日本紀の研究に次いで研究されたのが和歌。それは平安朝以後に起つた。研究対象は万葉集である。次に古今集、散文では源氏物語や伊勢物語。鎌倉時代以降は方法論や優劣論を論づる一つの…

清原貞雄著「国学発達史」考 二

第一章 徳川時代以前に於ける国学 第一節 日本紀講究 ●平安朝初期に紀傳道なるものがあったが、講ずるのは三史(史記・前漢・後漢・漢書)五経・文選等の書であり、日本史を講ずるのは稀であつた。 ●講日本紀※が見えたのは、嵯峨天皇の御世弘仁三年(…

清原貞雄著「国学発達史」考 一

序論 ●国学の名称は主に漢学に対する名称であり、和学・皇学・皇朝学といふべきである。荷田春満大人は「国家の学」と云ふてゐるが、最も適してゐる。 ●漢学が輸入されて以来、学問=支那の学問であつた。自国に於ける研究は平安朝になつてから始まる。そ…

【現代訳】古道大意上巻その一③

さてここに一つの話があります。それは今の世に戯作者といふのがあつて、あちこちの書物を見かじり、あそこを取つてここへ継ぎ、無いことも有るやうに、面白をかしく書き取つてそれを渡世しておる者ですが、とかく小利口に立ち回つて、面白そうなことは猿のや…

【現代訳】古道大意上巻その一②

「古道学の系統」 まづ第一に申しておかなければならないことは、私の学風を「古学」と言ひ、学ぶ道を「古道」と申すいはれは、古の儒仏の道がまだ日本に渡り来る以前の、純粋な「古のこころ」と「古のことば」をもつて、天地の始めよりの事実を素直に説き考…

【現代訳】古道大意上巻その一①

こゝで講ずるのは、古道の大意です。まづその説くところは「我々の学風を古学と申す理由」「古学の源及びそれを開き、人に教へ世に広めた人々の大略」「その基づくところ」「神代のあらまし」「神の御徳のありがたきいはれ」「我が国が神国なるいはれ」「賤し…